古伊万里風菊図(こいまりふうきくず)
さわやかな秋風が吹く長月(9月)、斬新なデザインの花瓶に挿した菊の花を、華麗なタッチで描いた陶画歳時記です。
菊は奈良時代に薬用として中国から伝わりました。中国の故事に菊を浸して飲むと長寿が保てるとあり、わが国でも吉祥文様とされます。旧暦の9月9日は、菊を用い不老長寿を願う重陽の節句が行われます。
この、日本の秋を代表する菊の花を色絵で描き、葉を金彩で縁取った豪奢な逸品です。江戸の昔、西欧貴族を驚嘆させた古伊万里の美をしのばせるだけでなく、現代西欧名画の雰囲気もただよわせています。
・スタンド付