染錦梅鶯(そめにしきばいおう)
春が近づき水ぬるむ如月(2月)に、ほのかに香り立つ梅と楽しげに鳴く鶯を、流麗なタッチで描いた陶画歳時記です。
古くは花と言えば梅を指し、冬を越え百花に先駆けて咲くことから生命力の象徴とされてきました。また、学問の神様である菅原道真とのゆかりから、天神信仰と結びつく縁起文様です。鶯は早春に鳴きはじめ、春告鳥の別名があります。
梅花の朱と白、鶯の優しい緑色が源右衛門窯ならではの染付濃(そめつけだみ)の背景にうかびあがって、日本らしい、のどかな春の風情を語りかけてくれます。
四季の陶額シリーズ