染錦更紗手花蝶文(そめにしきさらさでかちょうもん)
細やかな文様を手描きで布に染め付ける「更紗」。その発祥はインドに求められます。18世紀初頭インドネシア・ジャワ島に伝わり、「バティック」として栄えた更紗の文様美は、和蘭貿易船を介して日本にも伝播し古伊万里にも影響を与えています。
そんな更紗を象ったモチーフに、磁器としては珍しい褐色の上絵具と錆釉を効果的に用いた、エスニックなイメージを持つやきものです。
中央部がくびれた形状は、見た目の可愛らしさにも配慮。気軽な普段使いに、和洋の別を超えてお楽しみいただけます。