染錦更紗手花蝶文(そめにしきさらさでかちょうもん)
「更紗」はインドを発祥としてジャワ島に伝来。細やかな文様を手描きで布に染付ける「バティック」として親しまれ、やがて日本に伝わり古伊万里に影響を与えました。その更紗技法をとりいれた華やかな花蝶文の飯碗です。
往古のままの手技を受け継ぐ源右衛門窯では、持ちやすい高台の高さや、口当たりの良さなど基本的な使い勝手の良さを追求。文様の美と機能性の調和をめざし、こころをこめて1点1点制作しました。見込みにまで広がる華麗な花蝶文の器は、女性を意識してすこし小さめなサイズ。炊きたての白いご飯、旬の茸や筍の炊き込みご飯、時にはお茶漬けなど、こころづくしのご飯をよそえば、その味わいを、いっそう引き立ててくれることでしょう。使い込むほどに眼と手に馴染み、末永くご愛用いただける日常使いの逸品です。